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【マジックマーケット2017】Sprout Publishing.新刊のお知らせ。

 来たる826日、すでに毎年の恒例行事となったマジックマーケットが開催されます。




 こちらにて、Sprout Publishing.が手がけた新刊を3冊発表します。が、1冊(本当のことを言うと全部)は若干雲行きがあやしいので、告知は後日。

 今回は、残りの2冊をご紹介しましょう。


『天変地異』脇坂将太

 脇坂さんが、マジックランドさんのIdeasにて不可能への挑戦というタイトルで発表していた作品と、その応用をいくつか収録したレクチャーノートです。

 プロットは基本的に全てカード当てですが、テンカード・ポーカーディールみたいな手品もあります(原案とは少し雰囲気が違いますが)。

 僕が担当したのは、表紙デザインと編集、そして無茶振りです。

ぼく「これこうしたらこういうことできますよね? 細かいところは頼んだ。あと実演してどこがやりにくいかだけ教えてください」

わ「ヒェッ……

 割と最低なことをした自覚はあります、はい。

 基本的な原理はたったひとつだけなので読み手を選ぶノートであることは間違いありませんが、気狂いじみた技術とかは一切出て来ませんし、サロン規模まで対応している作品まで幅広く収録していますから、そういった意味では非常に実用的な作品群だと言えます。

 加えて強調しておきたいのが、これに収録されている手品では、どれも大局的なスキルというかオーディエンス・マネジメントが当たり前のように駆使されている点です。アマチュアだと、技術的な部分よりもそういうところの方が苦労するかと思うのですが、本書ではそこらへんを割と詳細に解説してあります。不可能性を強調するジェスチャーで観客の動きを制限する、とか結構胸熱だと思うのですが、いかがでしょう。

 原理を知らなかったらマジシャンも引っ掛けられますから、マニアックとはいえども試す機会は多いかと思います。ブースでは実演もやるそうです。

 興味がある方は是非一度、お立ち寄りください。


The Preference EngineTomoya HORIKI

 手順の解説は基本的になし。「俺はこういうのが好きなんじゃ!」と全力で主張しまくった小冊子です。文字だけなので小さい方がそれっぽいじゃろということでB5サイズにしました。帰りの電車とかで読んでもらえたらええなあとか思ってます。

 タイトルを見て「また伊藤計劃かよ(注釈)」と思われた方は多分前作を読んでいただいた方であろうと思いますので、再び御礼申し上げます。ありがとうございます。

 この小冊子は、前作『Coinlang.』から手順をぶっこぬいたような内容となっております。ですから、手順の背景とか、コメントとか、そういったところに面白みを感じていただいた方ならば、前作同様楽しんでもらえるかと思われます。

 肝心の内容ですが、

・好きな技法リストおよびそれらについてのコメント(技法のコツを含む)

・技法を言語化する手法の具体例(もしくは、第三関節について思うこととそこに到達した背景など)

・マニアをぬっころすための手順構成(もしくは、手品を誰に見せるか)

 これらの3パートが主です。一番分量が多いのは好きな技法リストですが、他の2つはもう少し加筆修正したいなあと思っているので、もしかしたら変わるかも。

 あと、脳みそ技法としてガイガーカウンターカードについて、いろいろ理屈をこねくりまわしたもの載せてあります。これはグアテマラに来てから考えたもので、知人に相談しましたが「いや、それはお前しかやらんし出来へん」と言われたものです。

 カードマジック自体、僕はもう半分くらい興味を失いかけているので、誰かがうまいこと拾い上げてくれたらええなあ、とか思って掲載しました。出来ない技法ではないはずです。有用かと言われたらそうでもないですが。

 なお、クレジットの関係で丸々消え去る可能性があります。ご注意ください。


 どちらも、ブース”しょうたん”にて頒布します。

 値段は未定ですが、一般的なレクチャーノートよりはお求めやすい価格になるはず、です。

 前者はともかく、後者に関してはマジックショップに流す予定はありません。もしこれを読んで「こいつおもろいやんけ」と思って頂けたのであれば、今まで出版したものも手に取ってもらえたら幸いです。

 以上、よろしくお願いいたします。


注釈:本来ならギブスン&スターリングの「ディファレンス・エンジン」が出てくる方が正しい気はする。


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# by Horokusa1024 | 2017-07-15 14:41

【3月11日(土)】ふー京都レクチャー&若手新作発表会

 お待たせしました。
 関西でのレクチャーイベントのお知らせです。
 
3月11日(土)

朝の部 
開演:10時(15分前開場)
時間:10時-12時(休憩を含む)
入場料:3500円
場所:Rocket Space(京都府京都市上京区今出川通寺町西入大原口町224番地Campusビル2階)
内容
 私(ふー)単体のレクチャーです。基本的にコインマジックオンリーとなります。

夕方の部
開演:16時30分(15分前開場)
時間:16時30分-18時30分(休憩を含む)
入場料:3500円
場所:Rocket Space(京都府京都市上京区今出川通寺町西入大原口町224番地Campusビル2階)
内容
 基本的に朝の部と同じ内容となります。


若手新作発表会 ※定員に達しました。

 ここ最近、手品をしない人向けのショーや企画が増えて来ているように思います。
 もちろんそれは手品界としてはとても喜ばしいことですが、私のように、ただひたすら趣味として手品を続けている人間には、物足りないことが多いのもまた事実です。
 そこで。
 心の底から超マニアックな手品を楽しめるイベントを用意しました。
 ただし、かなり無茶苦茶な人の集め方をしたのでお値段が若干アレなことになっております。
 しかしながら、このメンバーが再び揃うことは、恐らくもう無いのではないかと思うので、この機会にぜひ。

開演:13時30分
時間:13時30分-15時30分(休憩を含む。延長あり)
 ※発表タイムが終わったら交流時間となります。
入場料:4000円

演者紹介
Ral
 1996年生まれ。
 突如現れた、マジック界期待の新星。
 演じるジャンルは主にコインマジックだが、技術偏重ではなく、きちんと不思議で地に足ついた手順を演じる。中でもSympathetic Coinsは必見。
 あと、放っておくとたまに不思議な動きをするので端から見ていると面白いかもしれない。
 
たむたむ
 1995年生まれ。
 常識では考えられない難易度の技巧を駆使するカード&コイン限定のアマチュア・マジシャン。 
 今までイベント等への出演は1度もなく、今回が初めてのパフォーマンスとなる。
 本人曰く、セッション形式の方が得意らしいので休憩時間にも注目。

Majil
 1991年生まれ。
 重度のギャンブリングテクニック・マニア。
 ErdnaseやVernonの教えを忠実に守り、さらにそれを高い次元で達成する本当の意味での技巧派。
 今回は、クラシックの再現を中心に演じてもらう予定。
 また、過去の偉人が残した非実在技法(超難度技法)の再現にも余念がなく、数多くのストックがある模様。

wel
 1993年生まれ。
 どこかJohn Carneyを想起させるタッチを持つ、たむたむ、Majilの2人とは違ったタイプの技巧派。
 凝視してもタイミングが掴めない、という意味では、この中で最もマニアックなマジシャンと言えるかもしれない。
 学生マジシャンに一番見てもらいたい演者の一人。

千歳
 1994年生まれ。
 名古屋が生んだ才能の一人であり、寡作ながら非常にディセプティブな手品をいくつか考案している。
 技巧派が多い今回の発表会では、クレバー担当とも言える役回り。
 Oil&Waterはどれも必見。

もっさん
 1993年生まれのモンスターマジシャン。
 実はコインだけではなくカードも上手い。というか何をやらせても上手い。ずるい。
 とりあえず出て来るだけでとても面白いので必見。
 今回の発表会では大トリを担当してもらう予定だが、一体何が飛び出すのだろうか。


連絡先:whomagic.00000{もやし}gmail.com(もやしを@に置き換えて下さい)

注意:演者は予告なく変更される場合があります。

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# by Horokusa1024 | 2017-01-20 19:45

新年の挨拶とか。

 新年を迎えてから既に24時間以上が経過したようです。はやい。
 あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
 
 今年はスペイン語習得のためにグアテマラやらスペインに行く予定です。どこまでやれるかわかりませんが頑張ってきます。
 当面の目標はAscanio(原著)とGabiの著作を読むこと。なんとか今年中に達成したいところですが、うーんどうなることやら。
 また、昨年から少しずつコインマジック以外のジャンルにも手を出し始めています。そのひとつがメンタルで、今はBanachekの本を読み進めております。実は既にいくつかアイデアがあったりなかったりするので、形になったらまた見てやって下さい。

 というわけで、あらためて。今年もよろしくお願い致します。

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 3月5日(日)に新宿でレクチャーしますよ! 詳細はこちら
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# by Horokusa1024 | 2017-01-02 00:45

【レビュー】The Best of Benzais

 皆さんは、手品における最初の挫折、というのを覚えていますか?
 僕ははっきりと覚えています。クラシックパームとフリクション・パスです。
 クラシックパームでの挫折については説明不要でしょう。マジック初心者の心を折るためだけに存在しているのではないかと疑いたくなるくらい難しい、アレです。
 しかし、フリクション・パスについては、首を傾げるひとが大半ではないでしょうか。ただ投げるだけ。あの技法は、そのように認識されている筈です。……乾燥肌でない人にとっては。
 御存知の方もいるかとは思いますが、僕は極度の乾燥肌です。今でこそ多少改善されましたが、酷い時はカードを配る事すらままならないくらい、カッサカサでした。そんな僕が、フリクション・パスで心を折られるというのはある種必然であったと言えるでしょう。

 のっけから話が長くなってしまいましたが、今回レビューするのは、そのフリクション・パスを作ったJohn Benzaisのレクチャーノートです。

 僕がこのノートの存在を知ったのは、皆さんも御存知、緑の蔵書票で絶賛に近い評価をされていたからです。特に気になったのは、「非常にマニアックな”音”の技法があったり」という部分。
 前述したように、僕はフリクション・パスによって心をバッキバキに折られました。それのせいで、僕はそれに代替するクリック・パスやトランスファー・ムーブをかなり執拗に追い求めたことがあり、結果として得たのが「コインマジックではとりあえず音を鳴らしておけば何とかなる」という結論です。そう考えるようになってから5年ほど経過しますが、今でも基本的な考え方は変わっていません。
 また話が長くなってしまいましたが、僕はそういう経緯もあって音を使った技法が大好きなのです。そして、本書はまさに、そういった技法やたくらみがいくつも入っているステキレクチャーノートだったのです。

 僕はコインマジックが主な守備範囲なので、主にそれに絞ってレビューを進めていくことにします。

The Coin through the table
 枚数を増やしていくことで不可能性をあげていく構成。時折無茶な技法もありますがそれもステキポイントです。
 音の錯覚が使われているのはSecond Effectで、コインをテーブルに叩きつける音ではなくて、落下した時にぶつかる音がします。挿絵だけで笑える解決策。最高です。
 他では、Benzais Gripの応用がいくつか掲載されていますが、中でもお気に入りはOne Handed Method。手法としては最低ですがエフェクトは最強です。何度かマジシャンに見せましたが全員引っかかったので多分普通に使える技法。ただしとてもこわい。
 
 次のセクションでは、若干メンタルチックなコインマジックが冒頭に紹介されていました。演者が後ろを向いた状態で、観客がテーブル上で回転させ自由にストップしたときのコインの裏表を当てる、というもの。ノークエスチョン、ノーピークデバイス。
 どうやら松田道弘さんの本にも掲載されているトリックらしく、まわりに聞いても何人かは知っていました。なんで覚えていなかったんだろう俺、とは思いましたが感動できたので良しとします。いつかやってみたいと思っていますがちょっと準備が面倒というか上手く出来なさそうです。

 このセクションには他にも、乾燥肌にはとても難しそうなコインバニッシュ(コインマジック事典で見た。事典が行方不明で確認できない)や、時代を考えるとちょっと未来を生きすぎな技法が掲載されています。後者は、現代であればだれもが知っている技法に代替が出来るので、同じようなアクションでもかなり楽に出来るはずです。あいかわらず角度には弱いけど。


 カードはあんまり琴線に触れる物がなかったです。袖に入れるのとかありましたけど、ジャケット着てテジナする機会ないしなあ、と。練習するためにわざわざ引っ張り出すのも面倒ですし。
 
 そんな感じで読み進めていたら、最後の章がロープで、ああこれはもう読むのを止めようと思ったのですが、よくよく挿絵を見てみると演者が座っているのですよね。僕はロープマジックについて全く詳しくないのですが、演者が座って行うロープマジックって、割と珍しいのではないかなと思って、我慢して読んでみたわけですよ。そしたらね、ちょっと面白いんですよこの手順。割と小さな現象ですけど、それでもしっかりと不可能を演出できるステキ構成。
 生まれて初めて、ロープに手を出そうかと思いました。思っただけ。



 手品を初めてすぐに心を折られる原因を作った人の作品集で、ここまで心を動かされるというのはなんだか不思議な感覚です。
 この本自体は出版から既に50年近くが経過しており、古臭さが漂うのも否めませんが、他の資料からは決して得られない秘密がたくさん掲載されています。
 もし、手品に対して「頭のネジが5,6本ぶっ飛んだ発想」を求めているなら、僕と同じようにお腹を抱えて楽しめること間違いありません。
 
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# by Horokusa1024 | 2016-12-31 19:11

レクチャー開催のお知らせ

 先日、ここ2.3年出す出す詐欺を続けていた僕の単独作品集『Sprout』を無事リリースすることが出来ました。おかげさまでそこそこ好評をいただいているようであり、ほっとしております。制作に携わった方々や、深夜までセッションに付き合ってくれた愛すべき手品馬鹿共には感謝の意に堪えません。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
 
 さて、それを記念して、ではありませんが、来年の3月に何回かレクチャーを開催致します。現時点(2016年12月28日)では2都市だけですが、まだまだ増えます。追加の情報はこちらのページに随時アップしていきますので適当にお待ちください。

 更新しました(2017年1月24日)。

3月4日 仙台レクチャー
 詳細はこちら

3月5日 新宿レクチャー
場所:TKP新宿カンファレンスセンター ミーティングルーム6A
第1部:13時30分~15時30分(15分前開場)
第2部:16時30分~18時30分(15分前開場)
定員:各回10名
入場料:3500円
備考:(ネット上への無断アップロードを行わないのであれば)写真・ビデオ撮影等OK

第2部の後は反省会を開催します。一緒に反省してやろう、という人は第2部への参加をお願い致します(反省会のみの参加は基本的にお断りします)。なお料金は別途お支払となります。
一緒に反省したくない人や、レクチャー後にだらだら喋りたい人は第1部の方を推奨します。


3月11日 京都レクチャー

朝の部 
開演:10時(15分前開場)
時間:10時-12時(休憩を含む)
入場料:3500円
場所:Rocket Space(京都府京都市上京区今出川通寺町西入大原口町224番地Campusビル2階)
内容
 私(ふー)単体のレクチャーです。基本的にコインマジックオンリーとなります。

夕方の部 ※満席になりました。
開演:16時30分(15分前開場)
時間:16時30分-18時30分(休憩を含む)
入場料:3500円
場所:Rocket Space(京都府京都市上京区今出川通寺町西入大原口町224番地Campusビル2階)
内容
 基本的に朝の部と同じ内容となります。


 参加希望の方は、①お名前 ②連絡の取れるメールアドレス ③参加希望の会場と部 ④特に知りたいこと(なくても良い) を記載して以下のアドレスまで御連絡下さい。

連絡先:whomagic.00000[もやし]gmail.com(もやしを@に置き換えて下さい)


レクチャー内容(暫定)
 参加者の希望によって内容を決定します。希望があれば事前に御連絡下さい。
 ※あくまで暫定です。

・影武者
 Al BakerやSlydiniがコインスルーザテーブルで使用している音の錯覚を、両手が卓上に出た状態で行うという少しばかりマニアックな技法。難易度は割と低め。

・Air Coin Cut
 コインをあまり使わないコインカット。
 技術的難度は低い。

・Unexpected Assembly
 DVD『Sprout』に収録した”KickBack Assembly”の発展系。
 1枚のカードの下に4枚のコインを置く。そのうち1枚を別のカードの下に入れると、全てのコインが移動してくる。
 
・コインが掌に立つやつ
 第2回マジックマーケットで頒布した『もや集』の中から、特に好評だったギャグをより詳細にレクチャー。

・Auto Vanish(Another Version)
 Kainoa HarbottleのSquishyに似た動きを取り入れることでよりイージーに出来るようにしたAuto Vanish(『Sprout』収録)。原型の動きから詳しく解説する。

・Minimum Coin Box
 ボストンボックスを使ったような現象をボストンボックスなしで達成する。
 ボックスはそのまま(1つだけ条件はあるものの)調べてもらうことが出来る(David RothのCustom Coin Boxと同じ条件だと思っていただければ大丈夫)。
 強調しておくがOkito Boxではない。

・CCCの実演とポイント解説
 ラストパートが難しいという声をよく聞くのでちょっとしたコツを解説。


 東京レクチャーは会場の都合で定員が少なめなので、希望者多数の場合は別の日にもう一度開催します。
 以上、宜しくお願い致します。
 

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# by Horokusa1024 | 2016-12-28 19:57